研究談話会
「車線区画線・路面の状態が車載センサー検知に及ぼす影響」
自動運転車両が普及した交通社会の到来が間近に迫っている.2020年度中には,SAEレベル3の自動運転車両の市場化を可能にすることが目標に掲げられている.レベル3までの車両では,状況に応じて運転操作が人とシステムで入れ替わるため,システムが解除される前に,運転引継ぎの警報を発し,ドライバーはそれに応じる義務がある.しかし,現状では,自動運転の解除条件は複雑かつ多岐にわたっている.
たとえば,車線区画線ひとつとっても,雨天や夜間などの環境条件,白線の劣化や路面のひび割れなどの道路条件が,車載センサーの検知性能に影響を及ぼすことが,既往研究や自動車のユーザーズマニュアルに示されている.しかし,これらの条件の組み合わせに対して,走行状況下で解除条件を把握した事例は見当たらない.
自動車の運転は,人と車と道路とが役割分担しつつ協調して働くシステムである.上述した解除条件が明らかになれば,管理担当者の判断に委ねられている車線区画線のメンテナンス基準を考える支援情報となる.管理水準の向上は,車線区画線に対するセンサー検知性能向上に繋がり,結果として,運転者が留意しなければならない状況は少なくなる.つまり,上記のシステムに好循環が生まれる.このようなこと目指して行った第一弾の実験結果を共有し,意見を交換したいと考えている.
日時 | 2020年7月9日16時00分~17時30分 |
---|---|
場所 | オンライン(ZOOMミーティング) |
共催 | (一社)全国道路標識・標示業協会関西支部大阪府協会 |
参加費 | 無料 |
参加方法 |
参加を希望される方は,以下の要領でメールにてお申し込みください.メールの返信にZoomミーティングのURLを記載致します. ・メールの件名を「談話会参加希望」としてください. ・メールの本文に,所属と氏名を明記ください. ・複数名まとめて申し込まれる場合は,それぞれのメールアドレスも明記ください. ・メール送信先:iida[at]civil.eng.osaka-u.ac.jp(大阪大学大学院 飯田克弘) ([at]を@に置き換えてください) |